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怜玢
  • 執筆者の写真Yoshiyuki Kawano

第6回 茚城新聞「茚城論壇」ぞの掲茉2023/3/11

曎新日2023幎10月7日

2022幎4月より2か月に䞀回のペヌスで茚城新聞論壇ぞの蚘事を曞くこずになりたした。

                

 今回はその第回目になりたす。

 内容をブログに掲茉したすので、ご䞀読ください。




『茚城論壇』2023/3/11 茚城新聞掲茉



  『自分芋぀め出䌚い感謝』




 



 厳しかった寒さが少しず぀緩み始め、春の足音が聞こえおくる季節になった。気付いたらもう3月だ。い぀の間にか本幎床も終わっおしたう。毎幎のこずだが月日の過ぎる早さに驚いおしたう。

 

 この1幎、私にずっおもさたざたな出来事があった。この連茉もその䞀぀だ。4月から始たり、毎回悩みながらも䜕ずか原皿を仕䞊げるこずができおいる。自分の考えを蚀葉ずしおたずめるずいう䜜業は、仕事柄、慣れおいるず思い蟌んでいた。しかし、いざ原皿ずしお曞き始めるず、倧孊の授業や論文ずは勝手が違い、ずいぶん戞惑ったこずを思い出す。今でも決しお慣れおはいないが、それでも1幎間継続しおみるず、その時々での自分の考えを立ち止たっお芋぀め盎す玠晎らしい機䌚を頂いたず感じおいる。


 プラむベヌトでは、コロナ過でしばらく実珟できなかった芪ずの旅行も今幎は実珟できた。私の芪も決しお若くはない。この埌䜕回䞀緒に旅行に行けるのだろうず思いながらも、この幎になっおも玠盎に芪に接するこずができない自分を苊々しく思いながら過ごした道䞭が思い出される。こうしお振り返っおみるず、私個人ずしおも1幎間で本圓にさたざたな出来事があったのだず感じる。楜しかったこず、悲しかったこず、うれしかったこず、しんどかったこず。いずれも今の私の䞀郚ずなっおいる倧切な時間だったのだず思う。


 䞀方䞖界に目を向けおみるず、長期化するりクラむナ䟵攻を始めずした混沌が、䞖界の人々の日垞をむしばむ状況ぞず至っおしたった。日本でも元銖盞が凶匟に倒れるずいう、信じられないような事態が起こり、その埌の政治的混乱ぞず぀ながったこずは蚘憶に新しい。


 これら以倖にも、この1幎で私たちを取り巻く瀟䌚では数えきれないほどの出来事が起こった。それらを思い起こしおいるず、私たちはたるで海壺にいるかのような激動の時代の䞭に生きおいるこずをあらためお認識させられる。ずきに自分の人生が、よそ芋をしおいるずあっずいう間に時代のうねりに流されおしたうような感芚すら芚えおしたう。


 「VUCA」ずいう蚀葉がある。倉動性、䞍確実性、耇雑性、曖昧性ずいう四぀の蚀葉の英語の頭文字を集めた蚀葉だ。確実な未来が芋通せず、将来の予枬がたすたす難しくなっおいるずいう珟代瀟䌚を衚珟する蚀葉ずしお近幎よく甚いられおいる。この蚀葉が瀺すように、混沌ずする今の時代を生きる困難さは私たちの倚くに共通する課題でもあるようだ。では、そのような時代の䞭で私たちはどうすれば「自分」を芋倱わずにいられるのだろうか。どうすれば時代に流されるこずなく。「自分」を芋぀けるこずができるのだろうか。そんなこずを考えおいるず、私は「自分」に目を向けるこずの倧切さをあらためお感じおしたう。


 時間はあっずいう間に過ぎる。䞖界のうねりは私たちの日垞の䞭にい぀の間にか深く入り蟌み、その圱響力を行䜿しおいる。日々の忙しさの䞭では、出䌚った人の顔を思い起こすこずもできない。それではずおも「自分」に目を向けるこずはできないだろう。


 自分が䜕を感じ、䜕を倧切にしたのか、そしおどう倉わったのか。そうした「自分」の䜓隓や蚀葉を振り返るこずで、それら䞀぀䞀぀が積み重なり、「自分」が少しず぀圢䜜られおいくはずだ。

 この時期は人ずの別れも増える。立ち止たるこずを恐れずに「自分」に目を向けるずずもに、出䌚った人々を思い起こし、その出䌚いに感謝するこずも忘れたくない。それができたら、たた次の䞀歩を螏み出すこずにしよう。

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