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  • 執筆者の写真Yoshiyuki Kawano

論文掲載

更新日:2019年6月10日

自分としてはチャレンジの論文が出ました。国民生活基礎調査のデータを二次利用した(ちょっとしたビックデータを活用した)分析です。 結果として、介護サービスの自己負担額(自己申告)について、認知症は他の介護が必要となった原因に比べてダントツで負担額が高いということでした(要介護度ごとに見ても同じ)。 国民生活基礎調査自体が大味な調査なので、どこまで結果を鵜呑みにできるかは限界ですが、糖尿病が合併すると自己負担額が跳ね上がるとかも興味深かったです。解決策としては、「だから認知症に財政的支援を」とかは厳しいと思います。おそらく民間の保険商品等の既存の枠組み以外で対応しないと、「社会保障費の増大と負担はもう無理ロジック」で世間的にも良い方向には向かわないと個人的には感じています(と言いつつ民間の保険商品にそんな筋が良いものがあるわけでもない)。 ご興味がある方は別刷りを送ります。


 

河野禎之, 山中克夫, 伊藤智子, 野口晴子, 高橋秀人, 田宮菜奈子. 認知症の要介護者における介護サービスの利用に伴う自己負担額に関する研究-国民生活基礎調査介護票をもとに-. 厚生の指標. 2019;66(5):1–8.

https://www.hws-kyokai.or.jp/publishing/type/magazine/103-magazine-list/2280-koseinoshihyou1905.html?fbclid=IwAR1DsN69j6BPfzCpxb5_D8UcdiP7rykPu5PxeCY8B8xuoh5pYZtpnDiumI0

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論文掲載

延々と宿題になっていた、英国で開発された認知症の人のQOL評価尺度(DEMQOL)の論文が出せました。筆頭著者の新川先生とは equally contributedということになっていますが、本当に新川先生と粟田先生、山中先生をはじめとした著者の先生方の粘り強さのおかげで形にしていただいた感が満載です。 個人的な感想として「古典的」なQOL測定という意味では、あともう一歩改善の余地はあると思います

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