top of page
  • 執筆者の写真Yoshiyuki Kawano

論文掲載

延々と宿題になっていた、英国で開発された認知症の人のQOL評価尺度(DEMQOL)の論文が出せました。筆頭著者の新川先生とは equally contributedということになっていますが、本当に新川先生と粟田先生、山中先生をはじめとした著者の先生方の粘り強さのおかげで形にしていただいた感が満載です。


個人的な感想として「古典的」なQOL測定という意味では、あともう一歩改善の余地はあると思いますが、こうした完全な「自己報告」もしくはproxyによる「自己報告を類推した報告」に基づく測定方法は限界に近いような気もします。自己報告というよりも、自己の価値観に基づいたその人の現在の差分のようなものを、技術や何かをかけ合わせて測定できないもんかななんてことを想像します。



 

Niikawa H, Kawano Y, Yamanaka K, Okamura T, Inagaki H, Ito K, et al. Reliability and validity of the Japanese version of a self-report (DEMQOL) and carer proxy (DEMQOL-PROXY) measure of health-related quality of life in people with dementia. Geriatr Gerontol Int. 2019 Jun;19(6):487–91.


https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/ggi.13646


閲覧数:152回0件のコメント

最新記事

すべて表示

論文掲載

自分としてはチャレンジの論文が出ました。国民生活基礎調査のデータを二次利用した(ちょっとしたビックデータを活用した)分析です。 結果として、介護サービスの自己負担額(自己申告)について、認知症は他の介護が必要となった原因に比べてダントツで負担額が高いということでした(要介護度ごとに見ても同じ)。 国民生活基礎調査自体が大味な調査なので、どこまで結果を鵜呑みにできるかは限界ですが、糖尿病が合併すると

bottom of page